REPAIR

 この素晴らしい車をあなたと一緒に残していきたい

私たちのこだわりの修理

上記はユーノスロードスターのオーナーさまからお預かりしたロードスターの修理完了後の写真です。

 

このユーノスロードスターは当社が販売したものではありません。

 

私たちは新たに「この素晴らしい車を一緒に残す」ことを事業の中核としてリペアをスタートしました。

 

このロードスターが最初はどのような状態だったか知りたい方は最後までお読みください。

 

その前にどうしてもお話ししておきたいことがあります。

 

私たちは、ユーノスロードスター発売当時の新車にできる限り近い状態(理想の一台)にこだわって、取り組んでいる専門店です。「こだわりの仕入れ」にあるように、事故車や状態のよくない車を仕入れないことを徹底しています。

 

これはこれからも私たちがプライドに賭けて守り続けていきます。

 

しかし一方で既に全国のオーナー様からのリペアの相談も徐々に増え始め、最近は多く受けるようになりました。

 

ユーノスロードスターという素晴らしい車をこの世界に残す」ためには、当社が販売したユーノスロードスターだけでなく、すべてのオーナー様の期待に応えていくことが必要だと考えました。

 

これからご紹介するユーノスロードスターのリペア前の写真はショッキングなものも多く含まれます。

 

私たちが状態の良くない車を仕入れて整備・鈑金塗装して販売しているのではないかと誤解されてしまう危険性もあり、公開に関してはスタッフからも反対意見がありました。

 

しかし、当店の技術を知っていただき、現オーナー様のお悩み・問題を解決するために公開することにします。

これが私たちの技術です。

この車が当社に持ち込まれた時の状態でした。

 

サイドシル後部はサビで腐食。インナーパネルまでサビが進行してました。

繰り返しとなりますが私たちがこのような状態の車を仕入れて販売することは絶対にありません。

サビで腐食した部分を切開。サビ除去後に鉄板を加工して溶接しました。

防錆処理後にパテで成形しました。

細かな凹凸をなくしていきます。

下塗り(サフェーサー)を行いました。

ライン下の弾性チッピング塗装を行いました。

 

私たちはこれから「この素晴らしい車を残していく」ことを事業目的の中核に置き「ユーノスロードスター専門店」のプライドを守り続けていきます。


私たちのこだわりの修理

上記もユーノスロードスターのオーナーさまからお預かりしたロードスターの修理完了後の写真です。

 

(このロードスターは当社が販売したものではありません)

 

このロードスターは修理依頼をいただいた時にはどのような状態だったのでしょうか?

すべてバラシの状態で塗装の剝がし、凹み、サビを徹底的に確認します。

 

劣化した塗膜を剥がし細かい凹凸を補修しました。

ボディ全てに下塗り(サフェーサー)を行います。

純正色に塗装しました。

全体を鏡面になるまで磨き込み組付けを行いました。幌も新品に交換しました。

完成です‼

 

私たちはこれから「この素晴らしい車を残していく」ことを事業目的の中核に置き「ユーノスロードスター専門店」のプライドを守り続けていきます。


お客さまから修理レポートをいただきました!

 

 一般にユーノスロードスター呼ばれるNA型のロードスターが登場したのが1989年、NA型としては最後のモデルが販売されたのが1997年のことである。NA型のロードスターで古いものは32年、新しいものでも24年の年月が生産されてから経っている。もはや旧車である。

 

 我が家のロードスターも1995年生産と(NA型のロードスターにしては)比較的新しいものの四半世紀を超え痛みが目立つようになってきた。塗装は傷み、各所にサビが浮いている。特に雪国を主に走っていたので塩害による下回りのサビはなかなかに深刻である。それ以外にも幌の劣化、ブレーキの固着といった数え切れないくらいの多くのトラブルを抱えていた。

 

 この車をこれからも長く乗り続けるには大幅な修理が必要であった。

 

1. 修理にあたって

 

 ロードスターのレストアにあたり『NA慣れ』をした専門店であること、『雪国慣れ』した工場であることを条件に候補を探した。NA型という古いロードスターに慣れたスタッフがいて、かつ雪国ならではの事情を理解しているスタッフがいそうな専門店を何件かピックアップした。その中でスケジュールの都合で条件がたまたま合致したのがキスモさんであった。

 

 担当の洲崎氏と今回はどこを中心にレストアするかについて打ち合わせを何度か行った。予算が無制限にあるわけではないので、この車の全てを新車の状態に近い形に戻すことはとてもできない。打ち合わせの中で洲崎氏が図示をしながらこと細やかに詳細な説明をしてくださったのが印象的であった。

 

 洲崎氏と何度か打ち合わせを行った結果、今回は主にボディの修復と再塗装を軸に修復を行うことにした。また、それに付随する幌の交換、ドアも内装を外して再塗装するとのことだったのでパワーウィンドウやドアの内装に関連するところの修理、併せてトランクの雨漏りへの対応等も行うこととした。加えて車検の時期が迫っていたこともあり、車検に必要な整備と車検の手続きも併せてお願いした。

 

2. 作業を見学して

 

 何度か間明工場の方で南島氏と打ち合わせをさせていただいた際に作業途中の車を見学させていただいた。

 

 ボディには想定以上に腐食しているところもあり、見えない『痛み』の多さを感じさせた。ドア後方のパネルのあたりは水が溜まりやすく、そこから腐食していくとのことで、腐食した箇所を除去したのち、新しいパネルを溶接していくとのことであった。

 

 あとから聞いた話ではボディ自体には幸いほとんど歪みはないとのことでそこはホッとした。25年以上様々なストレスを受けてきたボディである。多少の歪みがあってもおかしくはないが、許容範囲内ということで安心した。

 

 足回りもサビはそれなりにあったものの腐食はなかったので、サブフレームや足回りは交換せずに再塗装で今回は対応を行っていただいた。シルバーに再塗装されたデフケースがとても綺麗で印象的であった。普段見えないところではあるが、こういったところまで丁寧に仕上げていただけるのはとても好感がもてるし、これから行われるであろう他の作業についても信頼できると感じた。

 

3. 納車を迎えて

 

 長い作業の一つがようやく終わりを迎え、晴れて手元に車が戻ってきた。

 

 洲崎氏から「やっぱりやるなら全塗装ですよー」と打ち合わせの際に強くお薦めされていたが、確かに全塗装したことで新車のような輝きを取り戻していた。散々悩んだ幌の色も車体の色とマッチしており、新車当時のイメージに近いものに仕上がっている。

 

 やはり外装を一気に変えたことによる印象の変化はとても大きく、四半世紀を超える車とは思えないくらい輝きを取り戻している。

 

 さて、見た目は綺麗になった一方で、まだレストア作業自体は完了していない。

 

 幸いにしてエンジンは年月が経っているわりには機嫌よく回っているようではあるが、オイルシールといったゴム類や痛んでいるラジエター等の交換は必要である。他にもブッシュ類の交換といった足回りのリフレッシュ等やるべきことはたくさん抱えている。

 

 旧車を「生活の足」として使うことは「賽の河原」に踏み込むようなものだ。あるところが不調になって修理を行ったら、別の箇所が壊れる。そこを直したらまた別の箇所が壊れる。旧車を「生活の足」として乗り続けるということは、これが日常になるということだ。一方できちんとメンテナンスを継続することで四半世紀以上経った現在でもほとんど問題なく「生活の足」として使うことができる。

 

 こうした車を維持していくためには専門店の助力は不可欠である。北陸近郊で預ける先がないということであれば、キスモを訪ねてみてはいかがだろうか。